トマトの種まきから鉢上げ(幼苗編):セルトレー育苗の極意と今後の育苗計画

トマトの苗作りは、豊かな収穫を得るための第一歩です。家庭菜園初心者でも、セルトレーで種を蒔いてから約30日後に鉢上げ(ポット苗への移植)することで、均一な発芽と健全な根の発育が期待できます。

さらに、適切な温度管理と水やり管理を組み合わせることで、苗のストレスを軽減し、順調な成長環境を整えることができます。ここでは、セルトレー育苗のポイントと、温度・水やり管理の具体的な方法について詳しく解説します。


1. セルトレーで種まきする理由

均一な発芽と効率的な管理

セルトレーは、各セルに種を個別にまくため、苗同士が干渉し合わず均一に発芽しやすい環境が整っています。

  • 均一な水分・養分の供給:各セルで必要な水分や栄養がしっかり行き渡るため、発芽率が高く、苗のばらつきが少なくなります。
  • スペースの有効利用:狭いスペースでも大量の苗を管理でき、育苗室やハウスの中で効率的に育てることができます。

以下をご覧ください。

冬の育苗では、素人の発芽率は特に下がります。だからこそ、いきなりポットに入れてしまうと発芽しないポットが大量発生してしまうので無駄になるということです。

セルトレー苗
セルトレー苗

鉢上げの目安は、上記のように葉っぱ同士が重なり始めたらです。このタイミングで苗同士のスペースを確保しないと、日光を求めて徒長するようになります。

約30日後の鉢上げの意義

種まきから約30日後には、苗の根が十分に発育し、セル内でのスペースが足りなくなるため、鉢上げが必要です。

  • 根の拡がりを促進:鉢上げすることで、個々の苗が十分なスペースを得られ、根詰まりを防止できます。
  • 移植ショックの軽減:健康な状態で個別管理に切り替えることで、定植時の環境変化に対するストレスが減少し、成長がスムーズに進みます。

いい根鉢が形成されていますね!↓

トマトの根鉢
トマトの根鉢

2. 温度管理のポイント

理想的な温度環境

トマトの幼苗が健全に育つためには、温度管理が非常に重要です。

  • 日中の温度:20〜25℃が最適。太陽光のエネルギーを活用して光合成が促進され、苗がしっかり成長します。
  • 夜間の温度:15〜18℃程度に保つと、急激な温度変化によるストレスを軽減できます。

これらの温度帯を維持するためには、育苗室やハウス内の換気、加温装置を上手く活用しましょう。

私の場合はトンネル資材と、べたがけシートと電熱線を使っています。

ただし、電熱シートは設置が難しいので、他二つを使いましょう。それでもかなり違います。

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太陽が出ている間に内部を三十度近くまで保温してくれます。

夜間だと温度が下がりますが、雨風雪を避けてくれるため、急な悪天候でも安心です。

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幅広で長いタイプだから折り返して使ったり、重ねて使用することで効果を高められます。

夜間は0度に近づく2月中旬の厳寒期でも、キャベツやネギの苗が元気に育っています。

べたがけしーと
べたがけしーと
べたがけしーと
べたがけしーと
べたがけシート
べたがけシート

例えば、ベタ掛けシートをかけた後に小さいアーチ支柱でトンネルを設置。その外側に大きいアーチ支柱でトンネルをもう一つ設置。

これによって、神奈川西部では外気が5℃の時でもベタ掛けシートの中は11℃を維持しました。

温度管理の実践方法

  • 温度計の設置:日中・夜間の温度を常にチェックし、必要に応じて加温や換気を行う。
  • シェードやマルチの利用:直射日光で過度に温度が上がるのを防ぎ、適度な温度を保つために、シェードネットやマルチを併用すると効果的です。

3. 水やり管理のポイント

理想的な水やりタイミング

  • 朝の水やり:最適なタイミングは朝7〜8時頃です。
    朝に水を与えることで、夜間の蒸発分を補い、日中の高温に備えることができます。
  • 夕方の水やりは避ける:湿度が高くなりやすく、病害のリスクが高まるため、朝の水やりが推奨されます。

水やりの量と方法

  • 水分量の目安:ポット1個あたり200~300mlの水を目安に、根元にしっかりと行き渡るように注ぎます。
  • 均一な散水:水はポット全体に均一に行き渡るように注ぎ、根が十分に吸収できるようにしましょう。
  • 深めに与える:表面だけでなく、根の奥まで水が行き渡るよう、深くしっかりと水を与えることが大切です。

4. 今後の育苗計画

ポット苗での個別管理

鉢上げ後のポット苗は、各苗ごとに生育状況を細かく観察できるため、

  • 追肥・水管理:個別に追肥や水やりを行うことで、苗の健康を維持しやすくなります。
  • 間引きの実施:苗が密集している場合は、適宜間引きを行い、残った苗に十分なスペースと資源を与えます。

定植への移行

苗が4~6枚の本葉を展開した段階で定植を行います。
具体的にはここから更に2〜3週間経ったくらいです。

  • 定植後のフォロー:定植後も、適切な水やり、追肥、温度管理を継続し、成長環境を整えることが重要です。

5. まとめ

トマトの種まきから鉢上げまでの育苗は、セルトレーで均一な発芽環境を確保し、約30日後に鉢上げすることで、根の発育を促進し移植ショックを軽減するプロセスです。
さらに、日中20〜25℃、夜間15〜18℃の温度環境と、朝の7〜8時頃の十分な水やりが、苗の健康な成長をサポートします。
これらのポイントをしっかり守ることで、次の定植ステップに向けた健全なトマト苗が育成され、豊かな収穫に繋がることでしょう。
家庭菜園を始めた皆さんも、ぜひこの育苗方法を実践して、理想的なトマト栽培にチャレンジしてください!


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