前回の記事(真冬にやるべき春夏の準備ランキング)で第1位に挙げた「土のリセット」。この記事では、春前に具体的に何を、いつ、どう進めればいいのかを深掘りします。
家庭菜園歴7年、15a規模の畑を管理してきた経験から断言すると、土づくりの最適時期は冬〜早春です。
雑草も虫も動かず、土の状態を大きく変えるなら今が一番。
この記事では、以下の3ステップで春前の土づくりをまとめます。
- ① 深耕(固くなった土をほぐす)
- ② pH調整(酸度を整えて野菜が育ちやすい環境に)
- ③ 有機物・微生物資材の投入(土を「生きた状態」に育てる)
作業の最適時期
1月下旬~3月中旬
気温が低い時期は雑草・害虫の活動が止まり、土を深くいじる絶好のタイミングです。
この記事の内容
■ ① 深耕:固い土を砕き、根が伸びる道を作る
野菜がうまく育たない原因の大半は「根が張れないこと」。
20〜30cmの深さでしっかりほぐすだけで、根張り・生育速度・収量に大きく差が出ます。
15aの畑では耕運機を使いますが、小規模菜園ならスコップ深耕で十分効果があります。
深耕の狙い:
・水はけ改善
・空気を入れる
・根が通る“道”を確保
■ ② pH調整:野菜が最も育ちやすい酸度に整える
土が酸性に傾くと養分吸収が阻害されます。春夏野菜の多くはpH6.0〜6.5が最も育ちやすく、冬のうちに「苦土石灰・有機石灰」で調整しておくのが基本。
石灰が土になじむには2〜3週間必要なので、できれば2月上旬までに撒くのが理想です。
■ ③ 有機物 + 微生物資材:土を“生き返らせる”
深耕しただけでは土はスカスカのまま。ここに堆肥・腐葉土・ぼかし肥などの有機物と、微生物資材を入れることで、微生物が活性化し、団粒構造が育ちます。
特に最近は「菌系資材(乳酸菌、酵母、放線菌など)」を組み合わせることで、定植後の根の伸びが大きく改善します。
有機物と微生物資材は“深耕後の新鮮な土”に馴染ませるのがポイント。春までにゆっくり熟成します。
■ 春前にそろえておきたい資材一覧(ランキング形式)
ここでは、僕が実際に使ってきた中で「春前の土づくりに特に効果が大きかった」と感じた資材をまとめておきます。詳しいレビューや選び方は別記事で整理します。
- 完熟堆肥(土の体力を回復)
- 苦土石灰(pH調整の基本)
- 腐葉土(土を軽くし、保水と排水のバランスを整える)
- 微生物資材(菌の力で土壌を“生きた状態”に)
- 有機ぼかし肥(微生物の餌となり土を育てる)
特に「微生物資材」はここ数年で評価が急上昇しており、使った翌年から明らかに土の変化が体感できるのでおすすめです。
微生物資材の使い方は以下の記事で紹介していますよ!
微生物資材の使い方・効果・投入タイミングまとめ
家庭菜園で「微生物資材をどう使えばいいかわからない」という声はよくあります。 実際、堆肥や石灰のように単純な“入れるだけ”ではなく、 土の状態 × 作付け計画 × 季節によって最適な使い方が変わるからです。 この記事では、 ・どんな効果があるのか ・いつ使うのが最も効率的なのか ・家庭菜園での具体的な手順 を、実際に15aの畑で使ってきた経験をもとにまとめます。 ■ 微生物資材の効果とは何か 微生物資材の効果は、「土をフカフカにする」や「根張りがよくなる」といった表現で語られがちですが、正確にはもっと根本 ...
調べると、微生物資材の種類が色々ありますが、初心者さんや家庭菜園では以下の記事で紹介しているものを使っておけば基本的には大丈夫です。
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【決定版】これで間違いない。固形微生物資材2選
■ 微生物資材とは何か そしてなぜ“今”注目されているのか 微生物資材とは、土壌に乳酸菌・酵母菌・放線菌などの「有用微生物」を補給し、土壌環境を整えるための資材です。 近年、家庭菜園でも注目されている ...
■ 作業カレンダー(目安)
- 1月下旬:土の状態確認(固さ・pH・水はけ)
- 2月上旬:深耕(20〜30cm)→ 石灰で酸度調整
- 2月中旬:堆肥・腐葉土・微生物資材を混和
- 2〜3週間:土の熟成期間(微生物を増やす時間)
- 3月中旬〜:春の畝立てへ移行
この順番で作業すると、春の植え付けが驚くほどスムーズになり、野菜の立ち上がりが非常に良くなります。
土づくりはすぐ効果が出るものではありません。でも、1年後・2年後の畑の姿が確実に変わってきます。一緒に“土を育てる”家庭菜園を楽しみましょう。
